留学だより

留学だよりFROM STUDY ABROAD

留学だより vol.7

2018/12/27

 カナダのアルバータ大学で3ヶ月間、研究に携わらせていただきました。やけどなどの深刻な皮膚ダメージの後、創傷治癒の過程で起こる肥厚性瘢痕についてマウスモデルで実験しました。3ヶ月の期間では研究の一部にしか関わることができませんでしたが、染色やPCR、様々な検査から結果の考察に至るまでを行い、研究がどのように進むのか学ぶことができました。また研究中、仮説とは異なる結果が出たり、必要なサンプル数が採取できなかったりと困難もあり、研究には理論的に分析するスマートさだけでなく、失敗しても挑戦し続ける根性も必要だと実感しました。
 また、3ヶ月の間に週末を利用して旅行にも行ってきました。トロント、ナイアガラ、バンフと行きましたが、中でもナイアガラの滝は圧巻でした。滝に吸い込まれていく瞬間の水のうねりが綺麗でしたし、びしょびしょになりながら滝のそばまで近づいたのも全身で自然を満喫できて最高でした。
 日常生活についてはクリスマスの過ごし方はもちろんですが、普段の生活で見られる何気ない行動の中に文化の違いを感じることが多く、新鮮で楽しかったです。カナダには独自の文化がないけど、どの国の文化もあると言ってる人がいて、日本独自の文化は思ってる以上に貴重なものだと気付かされました。
 この3ヶ月の刺激的な経験を忘れずに残り3年の大学生活に還元していきます。エドモントンでお世話になった方々ありがとうございました。
西村英人

留学だより vol.6

2018/12/27

I’ve stayed in Canada for three months. I came here for learning experimental methods in Dr. Tredget’s lab, university of Alberta. I could come here because of the “high-power connection” between Dr. Tredget’s lab and ours.
Briefly tell about our study, we’re seeking a good influence of a new drug to scars. I am just a 3rd grade medical student, and I didn’t know very well what “study” is when I came here. However, every lab member kindly told me the way, and I could understand well. I had a wonderful time with them.
Besides, I had fun in other places. On Friday, after working in the lab, I usually went to the Japanese conversation class where we can talk with many foreigners who have interest in Japan. It was a very precious experience to communicate with people in my age who have different backgrounds. They told me many things, like Canadian culture or other countries’. They also had Halloween party, and every body came in various costumes. Of course, I enjoyed the party in a crown costume.
I used a home stay program during the stay. I felt nervous when first meeting, but they were so friendly that we got close soon. They invited me to many parties, and also they took me to trip once. We went to Banff which has beautiful nature. We hiked a mountain, stayed at a lodge, and in the evening, we had a great talk with a glass of wine. Disappointingly, we couldn’t see any animals which are supposed to be there, but the trip was still so exciting.
And I also went to travel with my friend, Toronto and Niagara. Toronto was a huge and busy city. There were a number of super-high buildings that looks good with their lights at night. In Niagara, we took a boat which gets close to the Niagara Falls. At the closest point, I couldn’t keep my eyes opened due to the splash. We got wet terribly but that was worthy of getting wet.
Lastly, I really appreciate that Plastic Surgery Department of Tohoku University gave me chance to come here, and thank all the people who make my stay wonderful and unforgettable.
Keisei Uehara

留学だより vol.5

2018/12/27

 カナダのアルバータ大学で研究生活を始めて早いもので1年以上が経ちました。カナダで迎える2度目のクリスマスです。この数カ月、研究の忙しさにかまけて留学だよりをサボっていましたが、今年のたよりは今年の内にということで、パソコンに向かっております。この留学だよりを通して少しでも形成外科(特に東北大学の)に興味を持っていただけたら幸いです。
この数カ月は色々なイベントがありました。8月にはEdmonton City Marathonのハーフマラソン部門に参加してきました。エドモントンの自然を横目に気持ちの良い汗をかいていたのは折り返し地点まで。12kmを過ぎたところで突然膝と足関節に強烈な痛みが出現。おじいさん、おばあさん、明らかに100kgオーバーのカナダ人にも追い抜かれながらの完走となりました。心が折れそうなところを沿道からの声援に救われました。こちらは声援もバラエティに富んでいて面白かったです。皆が自分たちも楽しみながら応援していました。5,6歳の姉妹が、ガッツリ振り付きで踊りながらお父さんを応援していたのは微笑ましい光景でした。
 9月には日本から僕と妻の両親や姉妹たちがカナダに遊びに来てくれました。まさか、バンクーバーで家族のお食事会をする日がやって来るとは。うちもインターナショナルな家族になったものです。カナディアンロッキーのバンフ観光にも行ってきました。カナディアンロッキーには日本とは一味違った大自然が広がっており、都会の喧騒を忘れさせてくれました。レイク・ルイーズには雪が降っており、ほとんど雪を見たことがない甥っ子は大はしゃぎで走り回っていました。僕はというと、湖に飛び込んで泳ぎたい気持ちを抑えるのに必死でした。まぁ、観光客がいっぱいいましたからね。森の中では野生の鹿も歩いており、まさにカナダを感じる旅となりました。その後、アルバータ大学や僕の研究室を見学し、両親たちは日本へと帰っていきました。
 僕の人生を大きく変えるかもしれない出来事が起こったのは、エドモントン空港で彼らを見送った直後のことです。そうです、ついにインド映画にデビューします。いつか誰かが僕の才能に気付いて声をかけてくれると信じていました。日々準備を怠らなかったのが良かったのでしょう。空港ロビーの端っこにたくさんの人が集まっていたので、何事かと覗きに行ったら声をかけられたんです、「インド映画を撮ってるんだけど、通行人で出てくれないか。喋らないで、歩くだけで良いから。」と。デビュー作の出演時間は0.2秒ほどでしょうか。監督っぽい人の後方から撮影された映像を僕もチェックしました。自分で言うのは気恥ずかしいですが、とても自然な通行人を演じることができていました。恐らく、海外に旅立つ彼氏を彼女が見送りに来た、その後ろを歩く人というシーンだったんではなかろうかと推察しています。インド映画からの更なる出演オファーがあれば、いつでも受ける心構えはできております。
 10月に入り、研究室の日本人は僕一人ではなくなりました。東北大学医学部3年生が基礎修練の一環で3カ月間だけ僕の研究室に遊びに勉強しに来てくれました。しかも二人も。実験に参加しながら、基礎研究のイロハを学んでもらいました。初めは赤子のようだった二人ですが、3ヶ月経った頃には自分たちだけで実験を進めることができる様になり、最後はミーティングで3ヶ月間の成果をプレゼンしてくれました。堂々とプレゼンする二人の姿を見て、研究室の皆が感動の涙を流したような気がしたのは気のせいでしょうか。研究室のクリスマスパーティにも参加してくれました。すっかり研究室にも溶け込んだ二人には軽快なカナディアンジョークで場を盛り上げて欲しかったんですが、さすがにそこまでは厳しかったですね。かく言う僕も、未だに英語でジョークを言う事はできません。こちらに来てから頻用している英語は、How are you?, Thank you, Yesの3つです。僕のボキャブラリーはこれから増えていくのか、一抹の不安がよぎります。
 今回の留学だよりには学生二人も文章を寄稿してくれました。平成最後の留学だよりは豪華版です。二人の留学だよりもぜひお楽しみください。
 最後に真面目な話も少し。僕の執筆した肥厚性瘢痕治療に対するReviewがEuropean Medical Journalというネット媒体のジャーナルに掲載されることが決まりました。まだ時期は確定していないようですが、近日中ではないかと思います。研究の方では、マウスモデルを用いて新たな肥厚性瘢痕治療の開発を目指しておりますが、1つ目の治療群の実験が終わりました。これから結果をまとめて論文の執筆に入ります。同時に、他にも2つの治療群の実験が進行中です。学生二人が手伝ってくれたこともあり、こちらも順調に進んでおります。カナダにいる間に全ての結果を論文にすることができる様に、頑張ります。
 それでは次回の留学だよりでまたお会いしましょう。”See you again”.

留学だより vol.4

2018/05/16

 カナダのアルバータ大学での研究者生活が始まり9カ月が経ちました。この留学だよりを通して少しでも形成外科(特に東北大学の)に興味を持っていただけたら幸いです。
 極寒だったエドモントンも5月に入りようやく暖かくなってきました。半袖短パン姿の人を多く見かけます。エドモントンは夜の9時でもまだ昼間のように明るいので、皆が遅くまで外でスポーツしたり遊んだりしています。外で遊べる期間が短いので、出られるときは思う存分楽しむのが鉄則のようです。病院では朝7時半から手術が始まっており、朝早くから働いて夜はさっさと帰るというのがこちらのスタイルなのかもしれません。
 日本では4月1日といえばエイプリルフールですが、2018年のカナダでは4月1日はイースター(復活祭)でした。キリストの復活をお祝いする日ということで、街には卵とウサギがあふれていました。卵はきれいに装飾された姿で店頭に並んでいました。チョコやプレゼントを中に入れて子供たちや恋人に渡すそうです。僕にはまったく馴染みのないイベントだったので、この卵はエドモントンの伝統工芸だと勘違いしていました。しかもお値段けっこう高めだったので、触らず遠くから眺めるだけにしておきました。
 カナダにゴールデンウィークはありませんが、その時期に休みたくなるのは日本人の性でしょうか。というわけでお休みをもらって行ってきました、トロント-ナイアガラの滝旅行。エドモントンから飛行機で4時間、その距離3500km。日本列島よりも長い距離です。やはりカナダは広い。ちょっとした海外旅行気分です。
 トロントは都会でした。間違いなく仙台よりも都会でした。スポーツも盛んで多くのプロチームがトロントを本拠地にしています。今回はメジャーリーグのトロントブルージェイズvsテキサスレンジャーズ戦を観戦してきました。残念ながら日本人選手は所属していないチーム同士の対戦でしたが、メジャーリーグの雰囲気を堪能することができました。応援団のようなものはなく、皆が好き勝手に応援したりブーイングしたり、とても自由な雰囲気でした。驚いたのはごみの捨て方も自由すぎること。ピーナツは人気のおやつのようですが、その殻をその辺にポイポイ投げ捨てるんです。試合後の座席周辺にはゴミだらけ。すぐ傍にごみ箱はあるんですけど、そこには捨てないんです。日本がキレイと言われる理由が分かりました。
 ナイアガラの滝まではトロントからバスで2時間ほど。滝に到着した瞬間、その大きさと水量に圧倒されました。湖と湖を結ぶ川の途中にある滝だとは信じられません。ボートツアーで滝を間近に見ることができましたが、びしょ濡れになる価値がありました、大満足でした。雄大な自然の力に心打たれながら滝周辺を歩いていると、それまでの景色が一変しました。原色ピカピカのアミューズメントエリアが突然出現し、たくさんのゲームセンターやお化け屋敷、カフェやお土産物屋さんが密集していました。自然と人工物の見事な対比、ナイアガラの滝に多くの観光客が集まる理由が分かりました。
 ここで研究の話を少し。マウス実験も佳境に入りつつあります。マウスから得られた血液や組織のサンプルを解析して、新しい発見や治療に役立つ発見を探しています。失敗や成功を繰り返しつつ日々の研究生活を送っています。僕が予期せぬ結果を前に考え込んでいると、同僚から一言“Welcome to the science”。なかなか楽しい日々です。
 最後に、東北大学6年生の藤井君がアルバータ大学病院形成外科に実習生としてやってきました。朝が早くて大変そうですが、カナダの病院のシステムや雰囲気を肌で感じることができ、楽しめているようです。1カ月と短い期間ではありますが、この経験が彼の医師人生の糧になることを願っています。
 それでは次回の留学だよりでまたお会いしましょう。See you again!!

留学だより vol.3

2018/03/05

 カナダのアルバータ大学での研究者生活が始まり半年が経ちました。この留学だよりを通して少しでも形成外科(特に東北大学の)に興味を持っていただけたら幸いです。
 やっぱりエドモントンの冬は極寒で、マイナス20℃を下回る日が多く、マイナス10℃は暖かいとさえ感じます。茶色かったウサギも白く衣替えし、寒空の下で日光浴をしていました。
カナダでもクリスマスは一大イベントです。大雪の中、豪華なイルミネーションで飾られた家をたくさん見ました。僕らは研究室メンバーであるJosue家のクリスマスパーティーにお邪魔してきました。ブラジルから彼の両親も来ており、総勢10人のにぎやかな会でした。奥さん特製の料理やケーキに舌鼓を打ち、メインの七面鳥にかぶりつきました。食後は夜中までカードゲームに興じ、健康的で本当に楽しいクリスマスでした。
 エドモントンの大晦日は、市議会場をバックに花火が上がり、広場では出店やいろんなイベントをやっています。しかし、予想外の出来事が起こりました。当日の気温はマイナス35℃。極寒警報が発令されてしまい。イベントは全部中止。エドモントン市からの発表で、花火だけはやるけど、できれば外には出ないで家のテレビで楽しんでください、とのこと。さすがのエドモントニアンにとっても寒すぎたみたいです。眼鏡も凍るくらいですから。
しかし、僕らにとってはエドモントンで迎える初めての大晦日です。テレビで花火を観るだけじゃ満足できません。完全防寒で会場まで行ってきました。そこには極寒にも関わらずたくさんの観客がいました。考えることは皆同じですね。エドモントンの花火は日本の花火にも引けを取らないくらい美しく、たった10分間でしたが十分堪能できました。というか、寒すぎて途中からは早く終わって欲しいと祈っちゃうくらい。花火が終わるや否や、皆一目散に屋内に避難していました。考えることは皆同じですね。
 カナダに正月気分はなく、1月2日から仕事開始です。僕としては、お餅を食べながらゆっくり駅伝でも観たかったんですが。研究室メンバーとランチで新年会をしてきました。近くのレストランで美味しい料理と楽しい会話に大満足。ボスのおごりだったので余計満足したのかもしれません。恒例の記念撮影も行い、研究室の絆を深めることができました。
 新年の始まりと共に僕の研究も本格化しています。可愛いマウス達と戯れる毎日です。「今日もディズニーランドに行ってくる」って言っています。やること全て初体験ですが、メンバーの協力のもと何とか実験を進めることができています。仲間に恵まれた環境で研究できることに感謝しつつ、今年も頑張っていこうと思います。
 それでは、次回の留学だよりでまたお会いしましょう。See you then!!

留学だより vol.2

2017/11/30

 カナダのアルバータ大学での研究者生活が始まり3ヶ月が経ちました。この留学だよりを通して少しでも形成外科(特に東北大学の)に興味を持っていただけたら幸いです。
先日、エドモントンで初めて理容室に行ってきました。英語で細かな要望を伝えるのは難しいので、こんな髪型にしてほしいとハリウッドスターの写真を見せました。理容師さんは「オッケー、オッケー。たくさんアジア人の髪を切ってきたから任せてよ。」と自信満々で切っていきます。10分ほどで散髪は終わり、「どうだい、気に入ったかい?」と理容師さん。ふむふむ、なかなか良い腕してるじゃないの、と思いながら「気に入ったよ、ありがとう」と一言添えて、20ドルを支払いました。スター気分で意気揚々と帰宅したら、なぜだか妻は大爆笑。そしてその日から、やたらと中国語で話しかけられるようになりました。不思議なことです。
今では日本でもおなじみになったハロウィン。こちらでも当然一大イベントです。ハロウィン当日は大学構内で仮装した学生たちも歩いていました。用事があったので大学の事務に行くと、顔だけを真っ赤に塗った事務員さんがいました。理由を聞いたら、職場で仮装大会があるんだそうです。梅干しの仮装かな、と思いながら「良い赤色だね、Good Luck!!」と一言添えておきました。研究室の廊下にはかぼちゃの飾りがあったり、店もハロウィンの装飾がされていました。日本と違うのは、若者だけではなくて老若男女みんなで楽しんでいるところでしょうか。一軒家に住む研究室のメンバーのところには毎年近所の子供たちが「Trick or Treat!!」と訪ねてくるそうです。今年はスパイダーマンの仮面をかぶってお菓子を配ってあげたとのことです。
11月に入りエドモントンは最高気温がマイナス10度を下回ることも多くなってきました。5分も歩くと顔はバキバキに凍り、頭はキンキンに冷えて痛くなってきます。毎朝の気温チェックが日課になりました。そんな寒い日が続くと、川も凍ってしまいます。大学近くの大きな川が凍っていたので驚きました。なかなか日本では見ない光景なので、カナダに来たんだということを実感できます。
寒いとどうしても部屋の中に閉じこもりがちになってしまいそうですが、こちらの人達はあまり気にしてないように見えます。マイナス10度でも週末には街中を多くの人が歩いていますし、公園にある小さな丘では子供たちがそりで滑っています。それを暖かいカフェから眺める妻と僕、なんだかお洒落な気分です。これから本格的な冬がやってきますが、寒さにめげずに冬のエドモントンを満喫しようと思っています。
最後に少し研究の話もしておきましょう。僕の所属している研究室は主に肥厚性瘢痕(盛り上がったり、赤くなった傷痕)について研究しています。肥厚性瘢痕のマウスモデルを作成して、様々な実験を通してそのメカニズムを解明して予防や治療に役立てることが目標です。僕に与えられたミッションは分子レベルで肥厚性瘢痕の治療について研究していくことです。結果を出して、実際の治療に応用できる日が来るのはまだまだ先のことですが、傷痕に悩んでいる方はたくさんいらっしゃるので、少しでも僕の力が役立つよう研究生活に勤しんでいます。
次回はエドモントンのクリスマスや新年の様子をお伝えできたらと考えています。留学だよりを楽しみにしている方がいることを信じて、See You Later!!

留学だより vol.1
梅山医師より、留学だより(カナダ・アルバータ大学所属)が届きました

2017/10/17

 カナダのアルバータ州エドモントンにあるアルバータ大学での研究者生活が始まり約1ヶ月がたちました。新米研究者、新米カナディアンとして右往左往する毎日です。この留学だよりでは定期的に僕の留学生活についてお伝えしていきます。留学だよりを通して少しでも形成外科(特に東北大学の)に興味を持っていただけたら幸いです。
記念すべき初投稿は渡航前の出来事からです。教授から留学を打診されたのは2年前の夏、「梅ちゃん、留学してみる?」「いいですね。」こんな会話から始まりました。東京女子医科大学形成外科の先生方のつてを頼って、留学先はすぐに決まりました。が、そこからが長い道のりでした。僕はPostdoctoral Fellowという身分で行くことになりましたが、それには就労許可証(work permit)が必要ということで、早速アルバータ大学からInvitation Letterをゲットしてカナダの移民局に申請しました。速攻却下です。妻の分も含めて申請費用$500、東京まで健康診断を受けに行った費用を含めるとプラス$500が泡となって消えた瞬間でした。先方から移民局に行うべき手続きの不備や、書類の情報が不足していたことが却下の理由でした。あれだけ事前に確認したのに、「大丈夫、問題ないよ。」って言ってたのに、という心の叫びはグッと飲み込みました。そこから再び必要な手続きや提出すべき書類などについて事細かに何度も連絡しました。ことが進まない場合には、しっかりと催促することをためらってはいけません。海外の人たちはそういうことは気にしません。もちろん僕はためらいましたよ、だって日本人ですから。結果、初回の申請却下から就労許可証をゲットできるまで1年かかりました。長かったですが、いろいろと経験できて実り多き1年でした。
留学が決まってから2年後の夏、ついにカナダ上陸です。成田空港からカルガリー経由でエドモントン国際空港まで約12時間の旅、のはずでした。カルガリー空港で乗り換えて飛行機に搭乗しましたが、なかなか出発しません。1時間ほど機内で待機していましたが、ついには降ろされてしまいました。何事かとCAさんに聞いてみると、「トイレが壊れたから出発できない。」ですって。1時間くらいトイレ我慢しますから、という心の叫びはもちろん飲み込みました。結局、予定から4時間遅れで出発となりました。航空会社からお詫びとして$10のお食事券を貰いましたが割に合わないバイトでした。
エドモントンは良いところです。自然がたくさんあって、程よく都会だし。大学の敷地内も自然にあふれていて広大なキャンパスは明るい雰囲気に包まれています。野良ウサギやリスも見かけました。何となく仙台に似ていると思うのは郷愁にかられているからでしょうか。カナダは移民に優しい国で、本当に多くの国から人々がやってきます。アルバータ大学もいろんな国から留学生が来ています。本場のカナダ人はどこにいるのか分からないくらいです。僕の所属する形成外科の研究室もカナダ、中国、ブラジル、トルコ、ベトナムそして日本と、まさに人種のるつぼです。みんな優しくて面倒見が良いので、新米の僕でもすんなりと輪に入っていけます。これから2年間カナダでやっていける気がしています。
これから本格的に研究が始まると忙しくなってきそうですが、今のところ比較的ゆったりした時間を過ごしています。次回の留学だよりではもう少し研究について触れてみようと思います。See You Later.